#2 ゲスト寄稿(DJ 指サック)

登場人物 紹介

はじめまして。DJ指サックです。

普段は、お弁当屋さんで米を炊いて炊いた米を弁当箱に敷き詰める仕事をやってる。

昔から声にコンプレックスもってる。

『毎日チョークでも食べてたんか?』
って思われるくらい高すぎる声のせいで

かなり虐げられてきた人生を送ってきた。

思春期に忘れられた声変わりをいまかいまかと恋焦がれて早30年。

我未声不変。

人と話さないでいい仕事を探して探して

タウンページがバイブル化し始めた時にようやく見つけた天職。

それがお弁当屋さん。

米を炊いて、ベルトコンベアで流れてくるお弁当箱にひたすらに米を詰める仕事。

ホカホカの白米を正しい分量だけお弁当箱に詰めて無言で見送る仕事。

最近はマイしゃもじにバンテージ巻いて、グリップの効きも良くなってきた。

最高の仕事見つけたと思った。

これで俺は一生この声を発しなくても、飯が食える。

ホカホカの米を無言でお弁当箱に詰めて、蓋を閉める。

これで俺は俺の人生にも蓋を閉めることができる。

誰にも俺のデフォルト夢の国のネズミーボイスを知られんで済む。

俺はこの弁当屋で、白米王子として人知れず不夜城を築いていく。

そう決意した時、

ある男が、俺による俺のための俺だけの城をぶち壊しにやってきた。

その男の名は

DJ.OYAYUBI

この男との出会いが、俺の弁当屋Lifeを劇的変えることとなった。
まぁその話はまた今度や。

今日はここまで。
続くで。


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